たとえば、こんなシンデレラストーリー
いつもだれかのお世話係。
他者の欲求に応えるために自分を犠牲にするB子さん
B子さんは優しく思いやりのある人であるように務めてきました。
とても気の利く有能な女性です。
周囲空気を読み、人の役に立つように頑張り、自分がしてほしいことがあってもガマンします。
相手が何を望んでいるか、言われなくても敏感に察知することができ、相手の機嫌をそこねないように気を利かせて立ち回るのです。
相手の愚痴聞き役になり、自分の気持ちを聞いてくれる人がおらず、ストレスをためることもあります。
そうした気持ちが溜まっており、見返りを求めたい気持ちもあります。
ですが、自分が愚痴を聞いてほしい時は、聞いてくれる相手はいません。
人の期待に応えているうちに、自分がどうしたいかわからなくなってしまいました。
恋愛では、生活力に乏しく、経済的・精神的に依存してくるような男性に尽くすパターンを繰り返しがちです。
また、母親との共依存のために、自立できないこともあります。
仕事では、行く先々がブラック企業だったり、上司や同僚の犠牲になって支える役回りになることもあります。
その後のB子さん
カウンセリングをしていくと、B子さんには幼少期の体験が元になってインプットされた「相手の期待通りであるべきだ」「相手のニーズを最優先するべきだ」「私はみんなを喜ばせるべきだ」という思考パターンがあることがわかりました。
そこで、代わりに「自分の人生の主役を生きる」「人とフェアな協力関係を築く」「自分と他者の境界線を設ける」などの思考パターンを持てるようにイメージワークをしました。
さらに、イメージワークによって、「期待通りであるべきだ」と思い込んだインナーチャイルドを癒していきました。
今では、人との間に境界線も設け、自分を尊重することができるようになりました。
自分を犠牲にしなくても、人を愛することはできるのだということを今は知っています。
今は、相手の気持ちを把握しながらも、相手に会わせるのではなく、自分がイニシアティブを取ります。
人の心をつかむことができるので、上手にまわりを巻き込みながら、仕事もスムーズに運びます。
恋愛でも、自分を尊重してくれる人との出会いが増えました。
もう自分をないがしろにする関係に陥ることはありません。
自分が尽くすどころか、実は自分をお姫様のように扱ってくれる男性がたくさんいると気づいたのです。
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